【アディスアベバ/エチオピア 30日 AFP】中国資本の石油会社の油田がオガデン民族解放戦線(Ogaden National Liberation Front、ONLF)の武装集団に襲撃され、77人が死亡した事件で、拉致されていた中国人労働者7人が29日、解放された。

 ONLFのAbderahmane Mahdi広報担当は「我々は本日午後2時、赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross、ICRC)に中国人7人の身柄を引き渡した。7人とも健康状態は良好」と発表した。

 アディズアベバ(Addis Ababa)のICRCは人質らが無事に保護されたことを確認し、ダガブール(Degehabur)を経由して30日にはアディスアベバへ向かうと発表した。

 ONFLとエチオピア政府軍の間では、身柄の引渡しが無事に行われるために、ICRCの調停で一時的な停戦が敷かれた。

 情報相は、襲撃には国境をめぐり長い間対立関係にあるエリトリアの関与があると見て、再び非難の姿勢をあわらにした。

 なお、ONLFは、24日早朝の襲撃で身柄を拘束していたソマリア人1人とエチオピア人1人も解放したことを明らかとした。

 写真は27日、アディスアベバで道路の建設作業に携わる中国人作業員。(c)AFP/SIMON MAINA