【モガディシオ/エチオピア 22日 AFP】4日目を迎えた首都モガディシオ(Mogadishu)でのエチオピア軍とイスラム武装勢力との戦闘は21日、迫撃砲やマシンガンなどによる激しい攻撃が展開し、少なくとも市民55人が死亡、多くがモガディシオから避難した。

 同日、エチオピア軍がモガディシオ南部の大統領府から武装勢力の潜伏箇所数か所に向けて迫撃砲やロケット弾を発射、一方の武装勢力は激しい報復攻撃を開始して戦闘が再開した。

 人権擁護団体のElman Peace and Human Rights Organisationは、再戦火で震撼したモガディシオでの死者数は、この4日間で少なくとも168人にものぼっていると発表。同会長は、「21日夕方時点で、55人が死亡したことが確認されたが、死者数は増えることが予想される」と述べた。

 イスラム武装勢力と各地元部族の首長らは、2006年12月にモガディシオからイスラム原理主義勢力「イスラム法廷連合(Union of Islamic Courts、UIC)」を追放した国連(UN)の支援を受けるソマリア暫定政府を支持するエチオピア人を追放することを明言している。

 なお、モガディシオでは今月初めにも4日間に及ぶ双方の戦闘が発生しており、少なくとも1000人が死亡したと報告されている。

 写真は同日、戦闘が繰り広げられるモガディシオで迫撃砲から逃げる市民。(c)AFP