【モガディシオ/ソマリア 21日 AFP】首都モガディシオ(Mogadishu)で発生したエチオピア軍とイスラム武装勢力の迫撃砲を用いた激しい戦闘は21日、4日目に突入した。住民らによると、前夜には複数の地域で散発的な銃撃が発生したという。

 エチオピア軍部隊がモガディシオ南部にある大統領府から武装勢力の潜伏場所数か所に向けて迫撃砲やロケット弾を発射したことを受け、武装勢力側は激しい報復攻撃に出ている。

 2006年12月には、国連の支援を受けたソマリア暫定政府とエチオピア軍の合同部隊がイスラム原理主義勢力「イスラム法廷連合」(Union of Islamic Courts、UIC)をモガディシオから追放したが、イスラム勢力や国内の軍閥は、エチオピア軍の撤退を要求し、首都の治安は悪化の一途をたどっている。

 エチオピア軍とイスラム武装勢力は北部Fagahや中心地のバカラ市場付近で機関銃を使用して戦闘を展開した。住民らの話によると、複数の地域で夜間に発生した砲撃による死傷者数は不明。

 首都南部に住む市民は「エチオピア軍部隊がバカラ市場(Bakara market)を攻撃し、迫撃砲があちこちに散在している。どうしたら良いのか分からない」と語った。

 写真はモガディシオで18日、物陰に集まるイスラム武装勢力。(c)AFP