【モガディシオ/ソマリア 30日 AFP】ソマリア軍とそれを支援するエチオピア軍に対立する反政府勢力との戦闘が激化するソマリアの首都モガディシオ(Mogasihu)で30日、エチオピア軍のヘリコプターがミサイルに撃墜され、空港に墜落した。空港の警備担当によれば、墜落したヘリコプターから乗員が脱出した様子はなかったという。

 事故現場は、アフリカ連合(African Union)平和維持部隊に参加するウガンダ軍の基地にほど近い地点。事故後、周辺は黒煙に包まれた。現時点で墜落したヘリコプターの乗員数は不明。市内では、エチオピア軍と反政府勢力との戦闘が激化する一方で、過去24時間以内の死者数は38人に上った。

 モガディシオでのエチオピア軍とソマリア反政府勢力の衝突は、6日間の停止をはさんで29日に再開し、少なくとも10人の民間人が死亡した。1991年以降、首都の大半の地域を支配する氏族ハウィエ(Hawiye)との休戦が継続するとの見込みは砕かれた。
 
 写真は29日、モガディシオ近郊Towfiqの戦闘現場から上がる黒煙。(c)AFP/Mustafa ABDI