【バルセロナ/スペイン 28日 AFP】サッカー、欧州選手権2008(Euro 2008)・予選グループE、アンドラvsイングランド。試合はアウェーのイングランドが3-0で快勝し、通算成績を3勝1敗2分けとした。

 試合序盤から一方的にゲームを支配しながらもゴールネットを揺らすには至らず、無得点のまま前半を終えたイングランドの嫌な流れを断ち切ったのは、フランク・ランパード(Frank Lampard)が手首を骨折したことにより本来の中盤センターのポジションに入ったスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)だった。

 後半9分にウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)からのパスに中央で待ち構え右足を豪快に振り抜き先制点を挙げたジェラードは、同31分には中盤2列目の位置からジャーメイン・デフォー(Jermaine Defoe)とのワンツーで抜け出し冷静にゴール右隅に流し込みこの日2ゴールをマーク。後半ロスタイムにはデフォーのシュートのこぼれ球に反応したデビッド・ニュージェント(David Nugent)が代表初ゴールを挙げるなど、イングランドはアウェーで3点を奪い勝利を収めた。

 試合後ジェラードは、「サポーターは大量点での勝利を期待していたかもしれないが、ボールの後ろには多くの相手選手が控えているのでそう簡単にはいかない。0-0で折り返した前半は上手くいってなかったが、後半は早いボール回しで自分たちのサッカーを展開することができた。アンドラは我々ほどコンディションが整っておらず、最終的には粘り勝ちの形となった。」と語り、試合を振り返った。

 この結果、予選4試合ぶりに白星を収め勝ち点を11に伸ばしたイングランドは、消化試合が1試合多いながらもグループ首位のクロアチアと勝ち点差を2として本大会出場に望みを繋いだ。

 写真は、チームメイトのミカ・リチャーズ(Micah Richards、右)とハイタッチをかわすジェラード。(c)AFP/LLUIS GENE