【モガディシオ/ソマリア 22日 AFP】安定した状態が続いていた首都モガディシオ(Mogadishu)北部で22日、ソマリア暫定政府・エチオピア軍と反政府勢力の衝突が発生し、迫撃砲や機関銃を用いた激しい戦闘が起きた。

■北部Guptaでの戦闘

 戦闘を目撃したGupta住民のBashir Mohamedさんは「暫定政府側も反政府勢力も大砲を使用していた。皆、家の中にこもっていたが、あちこちに砲弾が飛んできて大変恐ろしかった」と語った。Mohamedさんによれば、大半の住民は逃げ出したものの、まだ閉じこめられている人もいるという。

■南部Wadajirでも前日から激しい戦闘

 南部Wadajirでも暫定政府側と反政府勢力の間で戦闘が行われており、AFP特派員はエチオピア軍の戦車2台が同地に向かって走っていくのを目撃したと語る。地元住民のHassan Mohamedさんは「機関銃や対空砲火が大量に使用されていた。双方ともあらゆる武器を使用しており、住民は逃げ出した」と述べた。

 21日にはモガディシオ南部で暫定政府側と反政府勢力の間で激しい戦闘が発生しており、22日には多くの住民が首都から避難し始めた。21日の戦闘では少なくとも14人が死亡し、なかには引きずり回されたり路上で火で焼かれた兵士もいた。

 写真は21日、手を振りながら母国エチオピアへ向けて出発するエチオピア軍部隊。(c)AFP/JOSE CENDON