【フランクフルト/ドイツ 6日 AFP】ドイツのブランド、エスカーダ(Escada)が5日、11月から1月までの3カ月間で利益を伸ばしたと発表した。コスト削減と外貨変動に対する防衛対策が主な理由だという。

 同ブランドは11月から翌年10月までを経営期間とし、毎年の収益を割り出している。昨年から今年にかけての3か月間で上げた純利益は昨年度から11.3%上昇の、690万ユーロ(約10億5千万円)。

 税引前利益も13.5%上昇の1260万ユーロ(約19億2500万円)となり、金利・税金・償却前利益(EBITDA)としての営業利益は5.4%上昇の2160万ユーロ(約33億円)となった。

 第1四半期の売上は3.3%低下の、1億6120万ユーロ(約246億円)だったと、同社は報告した。

 売上の低下は外国為替の変動と、「第2四半期への意図的な販売延期」によるものだと説明している。

 同社によると、反対に上昇を記録した利益については「費用比率における改善の結果」と、「外国為替への防衛対策が費用と営業収益に対し、前向きな効果を上げたこと」が理由となっている。

 同社の方針として近い将来は、成長率を「半桁」上げ、売上よりも全体的な利潤に焦点を当てることによって、売上を伸ばしていく予定だという。

写真はドイツ本社の外観。2005年3月3日撮影。(c)AFP/TIMM SCHAMBERGER