【愛媛 3日 AFP】愛媛県八幡浜市の住宅街で1日、野生のイノシシ3頭が暴れ回り、地元住民数人が軽傷を負うという出来事があった。この町の住民にとっては、元日早々、今年が「亥」年であることを痛感する事件となった。

 事件の舞台となった八幡浜市は、四国の沿岸部にある人口4万1000人の都市。当日、当直だった地元交番の巡査によると、このイノシシの襲撃で56歳から77歳の住民4人が相次いで被害を受け、足や頭部に軽傷を負った。

 今年の干支の主役が突然、街中で見せた「猪突猛進」に、住民らは驚いているという。同巡査は、「イノシシが山の中に戻っていった後、地元の猟師約15人がイノシシの行方を捜索しました。ですが結局、数時間かけても見つからず、現時点でもまだ捕獲されていません」と語っている。

 その後、捜索をあきらめた市当局は、役場のマイク放送を通じて地元住民にイノシシに注意するようにと呼びかけた。

 写真はイノシシに餌をあげる男性。(c)AFP